「千秋楽」or「千穐楽」違いは?意味や由来は?知っているとちょっといい!




気になる「せんしゅうらく」

こんにちは、はぴごろもです。

普段、話したり考えたりですと別段気にしないのですが、「せんしゅうらく」という言葉をツイッターで呟いたりお手紙などを書く時、漢字に迷うことはありませんか?

ネット上では「千秋楽」「千穐楽」「千穐樂」など何種類かの「せんしゅうらく」を目にします。

そもそも「千秋楽」は、江戸時代の歌舞伎や大相撲に使用された用語なのだそうですが、現在では演劇他興行で幅広く使われます。

どれが正しい正しくないなどあるのでしょうか?

または漢字によって意味が異なったりするのでしょうか?

気になって調べましたのでよろしければお読みくださいませ。

千秋楽の意味は?

語源は諸説あるのだそう。ということは古くからある言葉のようです。(有力な説の一つ:雅楽を演奏するにあたり、最後の曲には祝言の意味を込めて「千秋楽」という曲を演奏したという)

どれも正解?

先に結論から言えば、どれも正解。間違いではありません。

新聞、ニュース記事などは「千秋楽」と表記しています。ですのでそれに合わせて当ブログでも基本的に「千秋楽」の表記にしています。

各舞台の出演者や舞台関係者の方々の表現は様々です。

「秋」の文字がパッと見、読みやすいのですが、「秋」の字の右側、つくりは「火」

江戸時代の芝居小屋など昔、木造が多かった劇場では「火」を連想させるものはご法度でした。

そうして「秋」を避けて同じ「秋」の意味がある異体字「穐」を使ったのですね。(おおもとの成り立ちは「穐」も「火」が含まれていたそうです)

難読漢字と思いきや、意外とJIS第1水準の漢字です。

 

ちなみに漢字の左側、「禾」(のぎへん)の意味は「 稲が実った形」を意味します。

秋、稔、稲、穂、穀…あっ!「私」もそうですね。「自分の稲」という意味から「私」という意味になったのだそう。

「楽」について

「樂」は「楽」の旧字体です。「千秋楽」に使うとツウっぽい感じもしますがお好みでよいのではないでしょうか。

「楽」という漢字ですが、

「白」と「木」で「鈴」を表し、

「白」の左右にあるものは「糸で編んだ飾り」を表しているのだそう。(他の説もあり)

神に捧げる音楽と踊りでしょうか。

これらを踏まえて私のツイッター@hapigoromoの方では「千穐楽」と変換して使用しています。「のぎへんに亀」ですと縁起がいいかなあと思いまして。のぎへんは実り。亀は万年と言いますし。

「縁起がいい=演技がいい!」

のも兼ねまして。いかがでしょう〜。

いずれもお好みでいいと思いますが、実際お手紙で書くとなると「千穐樂」はちょっと難しいですね。

おわりに

千秋楽は無事に迎えられればおめでとうございます!ですが、もう2度とお気に入りの役には会えず寂しさも募るものですね。

寂しいということはそれだけ作品が素晴らしかったということ。

それそれ胸に去来する思いを噛み締めつつ皆さま「千秋楽おめでとうございます!」と祝福するのでしょう。次に会えることを一日千秋の思いで。

では終わりにこの記事を書いた日(6月10日)に千秋楽を迎えましたミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』に出演された宮尾俊太郎さんの所属するKバレエカンパニー様のツイートをご紹介させて頂きます。

こちら相葉裕樹さんのツイートも素敵ですのでご紹介。皆さま充実感に溢れ晴れ晴れとした表情です。

主演を務めた早霧せいなさんはじめ出演者、スタッフの皆々様、 大千秋楽おめでとうございます!

以上、千秋楽という字はお好みで使って大丈夫、というお話でした。縁起がいい意味を込めて千穐楽もいいですよね!(終わりは筆者の好みに偏りました(^^)

舞台を愛する皆さまがよい千秋楽(千穐楽)を迎えられますように。

お読みいただきありがとうございました。

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