宝塚歌劇ついにリセールシステム導入へ
こんにちは、チケットのお話です。
「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」が施行されたことに伴い、「興行主の同意を得て興行入場券を譲渡することができる機会の提供」も必要となっていた宝塚歌劇団は、チケトレの取り扱いを公認する形でその機会を提供することになりました。
多くのファンからチケット転売対策とともにリセールシステムの導入も期待されていましたが、外部サービスの「チケトレ」を選択したのですね。
宝塚歌劇の独自システム構築にはそれなりの費用がかかるでしょうし、管理の手間やシステムのトラブルなどリスクもあります。
すでに稼働している外部サービスを使ってもらえれば、劇団の負担やリスクマネジメントの観点からもいいのでは、と感じます。
でも手数料がお高いですわ
チケトレはぴあが運営しています。
「ぴあ株式会社」は東証1部に上場する会社で、チケット販売の国内最大手ですから、安心して取引できるのではと思います。
ただ、一番のネックは手数料の高さでは。
・購入したチケット金額の3%
チケット代×13%+510円。おお、なかなか。
売る側もチケット代の10%の手数料がかかりますし、システム利用料が380円かかります。
私はチケットキャンプの騒動があったあたりにチケトレの存在を知ったのですが、当時(まだ今もですが)転売サイトを利用した方が高く売れるわけで、チケトレの利用者はどのくらいのものなのかと思っていました。
まあ、選択の幅は広がりましたし、前進ですよね。
独自のシステムを運用している劇団四季のことを思うとちょっと期待していましたが。
劇団四季は強く、そして優しい
そうそう、劇団四季のシステムはなんだかとっても良さそう。
急用などで観劇が出来なくなった場合は観劇日の2日前まで出品できるそうです。成約した場合は次回に使えるギフトコードを購入金額分もらえるとのこと。
素晴らしいのが「四季の会」会員だと月に5回の出品まで手数料無料であること。
6回目以でも成約金額の5%で済みます。いいですねえ。
四季はチケット転売に強い姿勢で臨んでおり、HPにも
「オークション運営業者 御中」として警告文を掲載しています。
頼もしいわ。
やはり優しくあるためには、不正業者に攻撃されないよう、うまい汁を吸わせない戦略と実行力が必要ですね。
手数料が掛かっても、なるべく劇団に直接お支払いしたいものです。
まあ、そこはおいおい、改善していくといいなあ。
一歩前進、さらに期待
そもそも普通にチケットを購入するだけでも、結構かかりますよね。
こちらは私が購入したもの。雪組全国ツアー 宝塚ロマン『はばたけ黄金の翼よ』/ダイナミック・ショー『Music Revolution!』の金額内訳です。
チケット料金:S指定席 1枚 計8,300円
システム利用料:216円 × 1枚 計 216円
発券手数料:108円 × 1枚 計 108円
決済手数料:216円
合計金額:計 8,840円
いやあ、チケット取れて嬉しい。静岡市民文化会館です。2010年に四季の「マンマ・ミーア」を観て以来ぶりです。
嬉しいけど手数料がちょっと。
購入時にもこうして手数料が掛かっているので、こういったチケットがリセールでやり取りされたら、なかなか、ぴあ、おいしいな。
それでも劇団が公認したわけですから、一歩良い方向に進むのだと思います。
二次販売サービスに出品されたチケットのうち、額面を超えるものは「業として」とみなし、違法になるといいなあ。
そうでないと、チケトレで購入して二次販売に流れたりありますよね。まだまだ課題はありそうです。
それではこのあたりで失礼します。
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