そういえば意味を知らなかった
『ひかりふる路』は本当に何度でも観たくなり探求したくなり、一つ知るともっと知りたくなってしまう。
答えのない心情的なものにももっと迫りたくなりますし、歌も演技もその時代の臨場感に溢れている。
新しい優れた脚本、楽曲、装飾や舞台装置、そしてだいきほを中心とした素晴らしい演技者からなる作品はいつまでも心に残る作品となりました。
さて、ところでワタクシ基本的なことを知らなかったのですが、そもそも「ジャコバン党」の「ジャコバン」って何?
「ジロンド党」の「ジロンド」ってどんな意味だろう?
どちらも濁点が二つ入っており、力強い印象を受けますが、はてさて?
「ジャコバン党」について
wikipediaで調べてみます。
ジャコバンはフランス語でJacobins。フランス革命期にできた政治党派。
名前の由来はジャコバン修道院を本拠にしたからだそう。
ジャコバン修道院はこちらです。
ここにロベスピエールたちは集まっていたのですね。
ところで「ジャコバン」って?
「ジャコブ」とは、ユダヤ人の祖である「ヤコブ(イスラエル)」に由来する人名「ヤコブ」のフランス語読みである。つまり「ジャコバン派」とは「ヤコブ派」である。
なるほど!フランス語でヤコブの意味でしたか。
では「ヤコブ」は?「ヤコブ」と名付ける意味は?
旧約聖書を平易な物語にしたものを大昔に読んだ記憶があるのですが、残念ながら失念。
ヤコブ(Jacob)は、ヘブライ語起源の人名ヤアコブの日本での慣用表記。
ヤアコブはヘブライ語で「かかとをつかむ者=人を出し抜く者」を意味するとされる。
双子の兄のかかとを掴んだまま生まれ、まんまと自分が長子の祝いをゲットしてしまったのだとか。
それでなぜ長子となるのがわかりませんでしたが、なかなかやりますな。
もっと言うと、ヘブライ語で「ヤアコブ」は「ヤ アコブ」で直訳すると「かかとさん」になるそうです。
そのままですね。
「ジャコバン修道院」はドミニコ会が13世紀に建てた修道院とのこと。
ですがフランス革命時はすでに修道院としては使用しておらず、立地と広さが議員たちが集まるのに都合が良かったようです。
初めから恐怖政治を強いていたわけではなく、外国や攻勢や国内の分裂を抑えるためにジャコバンクラブも5年間で目まぐるしく変化しました。
ジャコバンクラブ設立当初は立憲君主派が主流だったが、2年あまりで分裂。
立憲君主派脱退。
主流はジロンド派に。
その後ロベスピエール率いる山岳派が台頭。
2年弱でジロンド派を追放し、山岳派が主導権を握る。
最終的にジャコバンクラブはロベスピエール中心の山岳派で独占、恐怖政治を敷きました。
そうして「ジャコバン=急進派」のイメージになりました。
ちなみに「山岳派」の名称の由来は議場の最高部に議席を占めたことからなのだそう。
ジャコバンの意味は?と思って軽い気持ちで調べると知らないことだらけで終わらないことに気が付きますw
「ジロンド」の意味は?
では、「ジロンド」はどうでしょう?
ジロンド県出身の議員が多かったからジロンド派と呼ばれたそうです。
ただし、そう言われたのはのちのこと。
当初は指導者の名から「ブリソ派」と言われていたそうです。
この名称はジロンド県出身者のブルジョワ階級が多数を占めたボルドー・ジャコバンクラブに所属する議員(ヴェルニョーら)を中核としたことに由来するが、革命当時に“ジロンド派”という名前は存在しなかった。歴史用語として定着したのは、1847年、ラマルティーヌの『ジロンド党史』が出版されて以降のことで、後世の後付である。
『ひかりふる路』では混乱しないように現在の通称を使ったのでしょう。
ロラン夫人もこの中のメンバーですね。聡明な女性だったようです。
おわりに
そういえば右派・左派、右翼・左翼もフランス革命期の議会から生まれた言葉ですね。
言葉の意味だけでもその先にいろいろと知りたいことが出てきて終わりそうもない。
しかし終わらせるのがブログ(笑)。
ああ、もっとじっくり『ひかりふる路』を観る時間が欲しいわあ。
そしていろいろ調べる時間も欲しい。
そう思わせてくれる本当に素晴らしい作品。
お読みいただきありがとうございました。
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