『ひかりふる路』に思い浮かんだこと①




『ひかりふる路』を観ていると

ご訪問ありがとうございます。

公演が終わってからやっとこさ『ひかりふる路』のことを書いている、はぴごろもです。

『ひかりふる路』よりこれはどういった意味かな?とかセリフから思いついたことなどをつらつら書いてみたいと思います。

DVDとル・サンクを参考にしました。

ムラがありますが、参考になるものがあったり楽しんでいただけたら幸いです。

思い浮かんだことなどなど

出来事や言葉について、作品に沿って思いついたことをどんどん書いていきます。

チェスのシーン

ロラン夫人とタレーランがチェスをしている。

タレーラン「キングがポーンに取られるとは」

キングは王、ポーンは歩兵。

ルイ16世が民衆に命を取られることを暗示。

のちに神のような存在になったロベスピエールも?

王の処刑でヨーロッパ中が許さないわけは?

ざっくりですが、絶対王政の国では自国への革命の波及を恐れていました。

近年で例えると「アラブの春」のように次々と民主化運動が起こる可能性があります。

フランス王家とつながりがある国もありました。

フランスが混乱して弱っているときに、勢力を伸ばそうとした諸外国の思惑があったのでしょうか。

王の処刑は時代の変換の象徴となりますが、国としては非常に不安定になります。

王を権威として残すことがいいとする意見と国内で対立しました。

民衆の支持もあり、国王はギロチンにかけられることに。

ちなみにギロチンは開発者の名前より。

ギヨタン博士の装置(子供)の意味である「ギヨティーヌ (Guillotine)」の英語読みです。

ロベスピエール登場で歌う歌

ルソーの啓蒙思想の影響が色濃く表現されてします。

シトワイヤンたちは熱狂的に賞賛。

人間は生まれながらにして自由である。

しかし、いたるところで鎖につながれている。

ルソー

新しい思想を取り入れての始めての政治。政治家も民衆もまだ成熟していなかった。

熱狂的なのは危険を孕む。

情緒が法を超えてはならない。(今だに超える国もあるけど)

真彩希帆、絡まれる

マリー=アンヌ、酔っ払い議員に絡まれる。真彩希帆『琥珀色の雨に濡れて』でも絡まれましたね。美人は大変です。

独身のロベスピエール

ダントンに、独身は「恋の特権階級だ」と揶揄されます。モテモテだったようです。

独身貴族とも言いますね。

「あの人の瞳に映る私は酷い顔をしていた」

復讐心のみで生き長らえてきたのに、理想を熱く語るロベスピエールにマリー・アンヌは迷いを生ずる。

彼の瞳の中に憎悪の念と憧憬の念がぶつかりなんとも言えぬ顔をした自分を見たのだろうか?

名乗らない自由

なんとか名前を聞きたいロベスピエール。詭弁とも言えるが得意の「自由」のワードを使いマリー・アンヌに問う。

やはり弁が立つ。

最終的に罪を負って刑を受けたのは、覚悟して逃げ出さなかったからか。

父が姿を消して父を憎まないのか?

子ども心に捨てられたとは思いたくなかったのでしょう。

何か事情があったのでは?と考えなければ自分がみじめになってしまうから。

同じ道を歩めば父に会え、納得できる日が来るのを希望に生きてきたのだと考えました。

三人の歌

ロベスピエール、ダントン、デムーランが歌います。

ダントン「バカにしてきた奴らに見せつけてやろうぜ」で、

「燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知(し)らんや」(史記)の言葉を思い出しました。

「お前たち小者なんぞに俺たちの大志が分かるめえ」ってな感じです。

 

終わらせるのか破滅か?

元々破綻の道を進んでいた王政。改革してもすでに苦しい二者択一。

国家総動員で勝つしか自由の道は拓かれない。

負ければフランス国家すらなくなる恐れもある。外国に蹂躙されればそれこそ破滅。

理想のための過程に犠牲を払うか否かで意見が割れる。

ロベスピエールとダントンは決裂。

座して死を待つより民兵に武器を持たせることを選択。

しかし連合軍との交戦が始まるやいなや、内戦が勃発する。

これもタレーランの書いたシナリオ通りであった。(作中では)

ちなみにフランスは100年戦争を始めイギリスとこれまでもめちゃんこ戦争しています。

同盟を結んでいてもやすやすと破棄されます。

憎み、争い、奪い合う連鎖を止める

「その理を見つける事ができるなら、私の命を差し出しても惜しくない。」

死んでしまっては元も子もないですが、そのくらい難しいということ。

「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり(あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり)(論語)」

ですね。

そのぐらい真理とは難しいもの。

余談

フランス国歌となっているラ・マルセイエーズの歌詞を見たことがありますか?

昔調べてびっくりしました。

血なまぐさいのでリンクは貼りませんが。

軍歌が国歌になっている国は結構あります。

続く?

半分くらい振り返ってみました。あまり面白くできなかったかも。

うーん。

あ!はじめの頃のシーンで雷雨で木の下に避難していますが、非常に危険です!近年でも感電による死者が出ています(注意喚起)。

なかなか面白くはできないですね(^^;

今回はこのあたりで失礼します。

また後半できれば書きたいと思います!

よろしければ〜

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村










コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※注意! お名前は表示されますのでニックネームで。メアドは不要。日本語のみ。管理人承認後に表示。