『愛聖女』LV感想③ちゃぴジャンヌダルクの魅力とキャスト別感想




ちゃぴジャンヌダルクの魅力

こんにちは、はぴごろもです。

月組愛希れいかさん主演『愛聖女』(サントダムール)ライブビューイングの感想をもう少し書いていきたいと思います。

感想①②はこちらです。

『愛聖女』LV感想①愛希れいかジャンヌ600年の時を経て活躍!

『愛聖女』LV感想②ここはちょっと…気になったところなど

初めはもう少しジャンヌの当時の活躍が描かれるかと思い、ジャンヌダルクについて一応予習をしていました。

ジャンヌダルクとちゃぴさん『愛聖女(サントダムール)』に向けて

そうしましたら、ジャンヌの登場はいきなり壮絶な火あぶりからでした。現代の方が比重が高かったのですね。でもジャンヌのセリフから一心にシャルル殿下そしてフランスを思う気持ちが伝わったのでそれはそれで大丈夫でした。

では失礼して、私が書きやすいようにちょっと文体を変えていきます。

「公」のために身を捧げるジャンヌ

業火に包まれる中、怒りに燃えるジャンヌ。『エリザベート』エリザベートが自身の自由のため、つまり「個」の自由のために生きたのならば、ジャンヌは終始「公」のために身を捧げたのだと思う。

女役が主役として先頭立って「公」のために生きる様を演じるのはいい。これまではそれらの多くは史実でも男、宝塚でも男役の役割であった。過去の演目でそのようなヒロインがパッと浮かばない。貴重なキャラではないだろうか。愛希れいかの烈火の如く怒る様は燃えさかる業火そのもののように真に迫るものがあった。

これまでにない「女役が主役」だからこのような大義のために生きるカッコイイ女性も描ける。そしてこれは愛希れいかのように主役に高い能力があってこそ可能なことだ。

作中のコンテストに優勝するほどの、聴き手に響く歌唱、ダンス、芝居力、滑舌の良さ、立ち回りのキレ、どれを取っても申し分ない。最高級だ。

最後のダンスでも真ん中で美しく舞う姿に涙が溢れてくる。ああ、主役とはこんなにも美しいのかと。

ここまで来るためにどれほどの努力を続けてきたか。自分の役割を存分に発揮し、次へとバトンを渡す。歴史を進めるために宿命を受け入れ、去ってゆく潔さ。作品とシンクロする。

愛希れいかは間違いなく宝塚の「ジャンヌダルク」であった。

おっさんやらせても可愛い

エンジ色のジャージをこよなく愛し、植栽する後ろ姿はまるでおっさん。だがいい!

パメラに連れていかれ店員にコーディネートしてもらうも結構ダサイ服のチョイス。だがいい!

およそジャンヌダルクとは思えない庶民的な言動。だがいい!

結局なにやらせてもちゃぴさんがそれぞれ魅力的で、返っていとおしさが増す、という意図があるのではと思えて来た。

キャスト編

月組のキャストについても少し振り返ります。

ジル・ド・レ紫門ゆりや)

中世の騎士でありかっこいいいで立ち。現代の人といるとコスプレ感が際立つが返ってカッコよさを浮きだたせることに成功している。

愛希れいかとの立ち回りも見どころが大きかった。歌・ダンス・芝居すべてに引き込まれた。

挨拶も見事にこなし、誠実で温かみのある人柄が伝わってきた。

ドクター・ジャンヌ白雪さち花)

キャラが濃く、目が離せない。どの時代にいても存在感が大きすぎるが、なぜか憎めない。幸せになってほしいと思わせるのは、白雪さち花の持ち味なのだろう。

ファン・ドゥ・ファン(千海華蘭)

中世の騎士であったか、語尾が「ござる」なので通称「ござる」

からんさんを見ていたら、きりやん(霧矢大夢)を彷彿とさせていてびっくり!歌もうまいしダンス・セリフ回しもきりやんを思わせるほど心地よい。そんな気がした。ぜひともこのまま上へと駆け上がって欲しい。ファンになりそうでござる。(というか、なった気がする)

パメラ(天紫珠李)

憧れのジャンヌダルクに会い、生活を共にする中で彼女も成長してゆく。現代でやるべきことをすべて終えたジャンヌダルクに後を託されるような役割。二人の歌唱もあり、月組娘役の世代交代を思わせる演出だった。愛希れいかの信念を受け継ぎ、これから大きく伸びて行って欲しい。

クララ(晴音アキ)

コンテストの対抗馬。ドタバタ劇には必要なキャラかも。思い切りイタイキャラを演じている。可愛い人。

クララが真に成長して自立すれば「クララが立った」(アルプスの少女ハイジ)の表現でうまく収まる(ような)。

スマダ店員ミランダ(桜奈あい)

「寿限無寿限無」並に長いメニューを超高速で紹介する店員。なんという活舌。そこに新しくバイトをすることになるちゃぴジャンヌとの活舌ミニバトルで盛り上げた。

エルヴェ(輝生かなで)

ニートであり、パメラと「バカップル」。しかしジャンヌと出会うことで成長していく。いい男になっていく様を描いている。

彼はもともとゲームを作る技術を習得している。新作ゲームを制作する情熱を持っている。いわゆるニートではないような。ジャンヌとの出会いで会心の作品を作ることができた。

ヘンリー国王/店長/ヘンリー・バーム(周旺真広)

いい声!3つも役をされたのね。すごい!多彩な役ができる役者さんですね。

シャルル国王/シャルル・ジャン(彩音星凪)

オネエキャラのプロデューサーが異彩を放つ。なぜかユニットにも参加し、よくわからないけど濃いキャラと勢いで面白い空気に包まれる。

おわりに

ちゃぴさんを中心に月組17名、素晴らしい舞台でした。

それまで忙しい日常でちょっとパンパンになっていたところが一気に一掃され、素敵な時間を過ごせました。(気になったところもあったけど、今後に期待したい)

最後にもう1本書きました!

憧花ゆりの退団と『愛聖女』LV感想④「花になる」ことについて

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