ラドクリフと言えば…?
こんにちは、普段は宝塚のことを話題に書いているはぴごろもですが、今回はポーラ・ラドクリフさん(以下敬称略)のことについて書いてみたくなりました。
彼女は世界の女子マラソン界を長く牽引した伝説的とも言えるイギリス人アスリートです。
女子マラソンと10kmロードの世界記録保持者です。
妊娠・出産後も早い段階で競技に復帰し、見事優勝もしています。
今回はそんなラドクリフについてです。
特徴的なフォーム
彼女は1973年生まれで二児の母。
オリンピックには4大会連続出場を果たしています。(1996年~2008年)
実は走るフォームはそれほど美しくはない(ゴメンナサイ)。
・肩はいかり気味
・首は左右に触れる
・肘が外側に空いている
・がに股
素人目に見てもそうなのですが、その専門の人が見ても始めは無駄が多く、大した記録は残せないと言われていたようです。
しかし身長173cmの大きなストライドで実にパワフルな走り。
まるで蒸気機関車のように力強い。ゴールまでペースが落ちません。
日本人女子選手が小柄でストライドの狭いピッチ走法で走る方が多いためか、彼女の走り方はかなり特徴的に映りました。
定説とは異なる一見非効率と思われる走り方ですが、実はラドクリフにとっては理想的であったようです。
始めはトラック競技に出場していましたが、マラソンに転向。いきなりロンドンマラソンで優勝を果たします。
そして2003年同じくロンドンマラソンで、2時間15分25秒という驚異的な世界記録を叩き出しました。
これは15年経った2018年現在でも破られていません。
歴代2位(メアリー・ケイタニー、ケニア)が2時間17分台であることを考えると突出しています。
しかも歴代3位、4位の記録もラドクリフです。
ちなみに男子マラソンは世界記録が2時間02分57秒(デニス・キプルト・キメット、ケニア)です。
とんでもなく差はないのですね。
どれだけラドクリフが早いか、ということです。
妊娠・出産へ
2005年8月世界陸上で優勝。
2006年7月に妊娠を発表。2007年1月17日に出産しました。
12日後にランニングを再開したのだそう。びっくり。
同年6月頃より本格的に練習を再開したそうですので、出産後5か月ぐらいです。
5か月と言うと出産後の体はまだ元に戻っている途中でしょうから、様子を見ながら徐々に練習を再開していったものと思いますが、一般人よりずっとハイペースでの調整でしょう。
そして2007年11月にニューヨークシティーマラソンに出場し、なんと優勝しています。
レース終盤、リズムを保つために「アイ・ラブ・アイラ」と娘の名前を唱えながら走ったそう。
まだ娘さんがかわいい赤ちゃんのころ。
そしてラドクリフの筋肉がすごい!腕も相当です。
出産すれば体型も変わり、アスリートにとっては微妙な変化はフォームを崩すことに繋がり、致命的なことでもあります。
しかし体の変化、生活の変化を乗り越えて練習を重ねました。
娘や夫(ラドクリフのコーチ)のために頑張る、ということが大きなモチベーションになったのでしょう。
そしてこれまで応援してきてくれたファン、支えてきたすべての人やスポンサーに感謝の気持ちがあったのだろうと思います。
その後も2015年に引退するまで何度も優勝を勝ち取りました。
女子マラソン界だけでなく、多くのアスリートの希望の星のような選手だったのではと思います。
ちなみに出産後もマラソンに復帰する選手はわりと多く、第一線で活躍する方も多いです。
イングリッド・クリスチャンセン(ノルウェー)も長男出産後に復帰し、当時の世界新記録を打ち立てました。
ラドクリフの睡眠時間がすごい!
過去にテレビで女子マラソンを見ていましたら、ラドクリフの睡眠時間が13時間と紹介されていました。
日本人は主要28か国で最短で男性が6時間30分、女性6時間40分なのだそうです。
(こちらの記事参照)
それを思うと倍近い睡眠。
ラドクリフの驚異的な走りは驚異的な練習、そして驚異的な回復術なのかも。
たしかに強いアスリートや素晴らしいパフォーマーはよく寝られる人が多い気がします。
おわりに
「走った距離は裏切らない」はアテネオリンピック金メダリスト野口みずきさんの言葉。
野口みずきさんも強かった。身長150cm小柄ながら強いストライド走法。
東京の国立競技場で生で観戦したことがあるため個人的に思い入れが強い選手でした。
野口選手も世界歴代記録に名を連ねています!すごい!
さてさて、動いていないと体はゆるゆる。
ということで私もよく寝て、ちょっとは動いてまた少し体を締めねば!
お読みいただきありがとうございました。
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