絶対に与えてはいけない食材
はちみつで実際に最悪の事例が起こってしまいました
5か月の男児に、離乳食として、ジュースにはちみつを混ぜて与えたところ、ボツリヌス症を発症し、死亡してしまうという悲しい事故が起こりました。
ニュースでも大きく取り上げられ、衝撃を受けたお母さんは多かったと思います。
母親は料理投稿サイト「クックパッド」を見て、与えてしまったそうです。
はちみつにはボツリヌス菌が入っており、100度で10分加熱しても完全に殺菌は困難。
中途半端な加熱はかえって菌を増殖させてしまう場合も。
一歳未満には与えないようにと、はちみつのパッケージにも記載されています。
また、妊婦検診などの際も避ける食材として、指導するようになっています。
どうして、事故は起こってしまったのでしょうか?
知らないということは、最悪、命を落とす危険があるのだと、痛感させられたニュースでした。
はちみつ以外にも、小さいこどもには与えてはいけない食材の一例をあげてみました。
参考になれば幸いです。
基本的に
・信頼できる情報源(公共機関が発信する情報)などで確認する
・適した月齢(年齢)以降に適した調理で
・初めての食材は単品で少量から(アレルギーの場合、特定できるため)
・無理せず気長に、わからないものはやめておく
赤ちゃんはまだ飲み込む力や消化器官などが未熟です。
月齢(年齢)が浅いとリスクになるものをよく認識するようにしましょう。
なにより、「安全が第一」です。
食べてはいけない食材(一例)
1歳未満に与えてはいけない食材(一例)
・はちみつ&黒砂糖
(ボツリヌス菌によりボツリヌス症を発症し、最悪の場合、命の危険)
どちらも栄養価がとても高いのですが、1歳児未満は大変危険です。
ボツリヌス菌は加熱してもなかなか、なくなりません。
事故があった男児の便と自宅のはちみつからボツリヌス菌が検出されたそうです。
黒砂糖もはちみつより知られていないと思いますが、ボツリヌス菌が混入している場合があります。
栄養価は高いのですが、1歳児未満には避けましょう。
・なまもの
卵 ⇒ 半熟では食中毒の心配があります。しっかり熱を通しましょう。
水 ⇒ 日本の水道水はかなり安全ですが、雑菌がある場合があります。赤ちゃんには、煮沸して冷ましてから与えましょう。
「ミネラルウォーターは雑菌がなく、安心では?」
「ミネラルが体にいいのでは?」
と良いイメージがあるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては違います。
ミネラルとは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどのことですが、消化器官が未発達の赤ちゃんにとっては適しません。負担をかけてしまいます。
・誤嚥(ごえん)しやすいもの
ごま ⇒ 誤嚥しやすいので、すりつぶして与えましょう。消化もしやすく、栄養を摂取しやすくもなります。「ごますり」は大事です。
ゼリー ⇒ 特に弾力あるゼリーはこどもでも窒息の恐れがあり、大変危険です。ゼラチンが使用されている場合も適しません。ゼラチンの原料は、動物性の骨や腱・皮膚であり、赤ちゃんの内臓に負担をかけます。
3歳くらいまでは、避けたい食材(一例)
・なまもの
たまご・肉・魚・(野菜)
食中毒はおとなでも死に至る場合がある、大変怖いものです。
抵抗力の弱いこどもが食中毒になると、より命の危険が高くなります。
肉もしっかり中まで熱を加えましょう。
野菜が意外かもしれませんが、土に菌がある可能性があります。
特に有機栽培で収穫した野菜は、イメージ的に健康そうに思えるかもしれませんが、場合によっては、大腸菌など危険な菌が付着している可能性もあります。生で食べるのは危険です。
流水でよく洗い、熱を充分加えてからいただききたいものです。
・喉につまりやすいもの
餅、こんにゃく、ゼリー
いずれも小さく切れば、大丈夫でしょうが、
「もぐもぐ、よく噛もうね」
と声をかけて、必ずおとなが見守るようにしましょう。
どのような食事がよいか
日本人にはやはり「和食」が適しています。
日本の食材、日本の調味料、調理法が私たちの体に最適です。
四季折々の旬の食材は、
「栄養価が高い」
「値段が手ごろ」
「その季節にとると効果が高い」
といったメリットがあります。
夏に夏野菜を食べれば、熱を下げてくれます。
冬に根菜類を食べれば、体を温めてくれる効果があります。
旬のものを摂取することで、季節に適した効果が高くなります。
味は、だしを効かせた薄味が良いです。
赤ちゃんから幼児期までに味覚はかなり鍛えられます。
和食を基本に味覚を育てて、洋食、中華もお好みで時折楽しみましょう。
お味噌汁がオススメ
お味噌汁のうわずみは離乳食に取り入れたいものです。毎日のお味噌汁は大人にとっても、健康に役立ちます。高血圧の予防にも効果的です。
できたら、毎日、鰹節か煮干しで出汁をとってお味噌汁をいただきたいものです。
ちなみに我が家では、朝の支度でバタバタしているので、前日の夜に作っています。
具は豆腐とシメジとワカメが定番です。毎日食べても不思議と飽きません。
大事なことは
「自然は健康によい」「自然は安心」というのは、そうといえるものもあれば、逆に、「危険」
なものもたくさんあります。
危険を知らなければ、最悪の事態を引き起こしてしまう可能性があります。
大事なことは、
「少し気を配る必要がある食材」と
「絶対に避けるべき食材」があるということです。
ボツリヌス菌は最強ともいっても過言ではないほど、危険な菌です。
寄生虫や腐敗は大変危険です。
「危険な食材は絶対に与えない」というところを守れば、せっかくの食事ですし、
徐々に少しづつ、様子を見ながら楽しみたいものです。
おわりに
いかがでしたか?
はちみつの事故に衝撃を受けて、今回の記事を書きました。
政府も、これまでの周知方法を見直し、さらなる注意喚起の対策を取る方針です。
上記はあくまで”一例”ですので、初めての食材、調理法である場合は、正しい情報をよく確認して、無理のないようにお願いします。
はちみつのほかにも、危険なものはあります。
必要以上に神経質になることはありませんが、
正しい情報のなかで美味しく食事ができることが大事だとあらためて感じました。
小さなブログですが、注意喚起の一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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