11月24日に退団することを発表した明日海りおさんが3月13日に退団会見を開きました。
最初の挨拶からすでに涙だったという明日海さん、会見中は何度も涙を流されたのですね。
トップとして立つ間、
「下級生たちも頑張っている。私がいつまでもいると、みんなが窮屈なのではないかと早い段階から感じていた」(産経新聞記事より引用)
と話をしたそうで、トップに立つものは常にいろいろな葛藤と戦いながらなのだなあと感じました。
「ポーの一族」の時期に仙名彩世さんから退団の相談を受けたのだそうで、仙名さんを見送りそのあとで退団すること意志を固めたのだそう。
同時退団をという声も多くあったけれど、「これまで隣で私を支えてくれた娘役さんたちのように、主役としてサヨナラショーで輝いたお姫様として見送りたかった。その姿を見られて、うれしかったです」
と話したそうですね。
ゆきさん(仙名彩世さん)のことを本当に信頼していて支えてくれたことに感謝の気持ちが溢れていますね。先日の「CASANOVA」の千秋楽ライブビューイングのあとにサヨナラショーがありましたが、ゆきさんが主役で文字通り輝いたお姫様を観られてよかったです。「CASANOVA」を演じたあとにあれだけのパフォーマンスができるのもすごいですね。主役でこそ伝わるものもありますね。
同時退団が好きな私ですが、これもまた本当に美しい形だと思います。みりゆきにとってはこれが最高の形だったのだと思います。
会見に同席した小川理事長からは、
「彼女はトップとして素晴らしい品格、人格、そして集客力のある人。トップ9作の宝塚大劇場の観客動員数100%超は宝塚史上、例がない。細い体で頑張ってくれて、お礼を言いたい」
と感謝の言葉を送りました。
数字は非常にストレートに業績が伝わってきて各方面や今後の仕事などへの影響を考えれば一番わかりやすい表現です。早霧せいなさんの退団時にも「大劇場5作品すべて稼働率100%」の偉業を耳にしましたが、ファンとしてはおおっ、すごい!と思ったし単純に嬉しかったです。今回は商業的に聞こえたせいかファンの間では退団の挨拶の場の発言としては相応しくない、という声もあったようです。なんでも、いい面とそうでない面があるものです。
ではちょっとついでにオブラートに包んだ表現を考えてみましょうか。うーむ…
「大劇場9作品において、毎公演すべての客席に笑顔の花を咲かせてくれました。」かな?
稼働100%のためにはそれも各方面の尽力もありますものねえ、きっと。やんわりにしつつ集客力があることや稼働率100%を伝えられる言葉、他にはどんなのがあるかな?
まあでもどんな言葉でも明日海さんの功績は表現しきれないぐらい尽力されてきたと思います。
稼働率より私は「細い体で頑張ってくれて」のほうが実は気になりました。
「細い体になってしまうほど過酷な環境で休みも少なくて申し訳ありません。それでもなお頑張り続けてくれてお礼を言いたいです。ありがとうございます。」がいいかな。なんてね。
明日海さんは時代を築きましたね。見た目でフェアリータイプと言われた時がありましたが、ふわふわして見えて中にはアツい血潮が流れているのだと思います。そうでなければ5年半もトップスターは務まりませんよね。音楽学校に入ることを両親に反対された時も、三日三晩部屋にこもって泣きわめき、しまいには発熱し寝込んだほど、だったそうですから。
理事長じゃないですけど細い体でどこにあのエネルギーがあるのか不思議です。早霧せいなさんもそうでしたが、フェアリータイプと呼ばれてしまうことで、男役を研究しようとする気概がより強くなったのかもしれません。
さてさて、横浜アリーナ『恋スルARENA』のオラオラな画像もアップされました。淋しがっている場合ではないような勢いある画像です。
『A Fairy Tale −青い薔薇の精−/シャルム!』で卒業となりますが、最後まで明日海りおとして最高の舞台を見せてくれることでしょう。
お読みいただきありがとうございました。
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