花組『A Fairy Tale─青い薔薇の精─』『シャルム!』がいよいよ千秋楽を迎えます。明日海りおさんの宝塚人生最後の日。どれほどの人が劇場やライブビューイング会場で観劇されるのでしょうか。
ライビュ会場が追加販売されるたびに完売するという、最後まで人気と実力を兼ね備えたトップスターであり続けました。男役の中の男役であり、フェアリーの中のフェアリーです。
ところで私の個人的な話ですが、明日海りおさんが宝塚大劇場を卒業された時、ライビュ 観劇した私も記念に記事を書いたのですが、なんと書き終えて保存する時にうまくいかず、大部分が消えてしまったことがありました。
結局そのまま、書いた内容も忘れてしまったのですが、せっかくなのでちょっと残っていたものを少し書き足して出そうと思います。
明日海りおさんが宝塚大劇場で千秋楽を迎えた時のお花渡しは望海風斗さんでした。
その時にみりおさんに掛けた言葉が「生まれ変わっても、また一緒にやろうね」。
同期であり音楽学校では同室であり、同時期にトップスターであり。望海さんが花組の時も一緒にやってきました。この言葉は望海さんの心の中から湧き出てきた本心なのでしょう。と同時に、一度卒業すれば二度とこの場に立つことはない厳しさを思います。生まれ変わる以外にはないのですから。
みりおさんの会見の様子などをニュース記事で読んで、私はふと過去の新聞記事を思い出しました。
望海さんが2番手の頃のお話。当時「邪馬台国の風」を上演中だった明日海りおさんがインタビューで応えた時のことです。
望海さんが次期トップの内示をもらった時、明日海りおさんに「ちょっといいかな」と声をかけた。その瞬間吉報を察したみりおさん、2人でそのまま何も言わずにまず抱き合った。というエピソードがかなり好きです。
— はぴごろも (@hapigoromo) October 1, 2019
大好きなエピソードなので過去にも書いたことがありますが、再び。そしてツイッターで呟きましたがブログにもあらためて。
このソース記事が残っていればいいなあと思って探してみたらまだありました!
フワッとしたインタビューの印象ですが、望海風斗さんのところは特に今読んでもグッときます。言葉はなくともお二人だけに通じる気持ちがあったのでしょう。
抱き合うことですべての思いは伝えられたのだと思います。
「喜びと同時に責任も生まれる。色々な気持ちが分かるから、おめでとう、という気持ちと応援の思いが込み上げて。体だけは大事に、と」
短いながらもそれですべてではないかと。すべてみりおさんから望海さんへ伝わったのではないかと感じました。
みりおさんはその後も文字通り身を削って最後まで舞台に立ち続けました。望海さんも立ち続けています。会えない時も常にお互い気にかけていたのではと思います。
また、当時、新たな相手役に迎えた仙名彩世さんに対しては、非常に優秀だけど人間味溢れるところがみりおさんを安心させたようで、男役としての包容力に磨きがかかっていったのではと思います。
そして組の仲間に対しては楽しい稽古環境を「命をかけても」守りたい、と語っています。もちろん楽しいだけでなく厳しさもあったものと思うし、トップスターであるみりおさん自身が当然一番厳しい環境なのですが、きっとこの信念もずっと持ち続けていたものと思います。
トップスターを中心に、組全体が輝いて一つの作品が作られます。忙しいながらも組子の一人一人への心配りも人一倍だったのではと思います。
今日は本当に残念ながらライビュに行けないので、皆さまのレポで卒業の日とこれまで歩んできた日々への思いを馳せたいなあと思います。
こちらの演劇キックさんの記事もおすすめです。執筆された橘涼香さんの想いが込められています。
宝塚105年の魅力を体現した明日海りおの集大成公演 宝塚花組『A Fairy Tale─青い薔薇の精─』『シャルム!』 #宝塚花組 #明日海りお #シャルム #宝塚歌劇花組 #A Fairy Tale https://t.co/AYkl3icdJi pic.twitter.com/tbqpdrbaGN
— 演劇キック (@enkick) November 23, 2019
みりおさん、なんて笑顔が眩しい…本当に素敵なトップスターさんです。
花組千秋楽おめでとうございます。明日海りおさん、最後の瞬間まで充実した宝塚人生でありますようお祈りしています。みりおさんもファンの皆様も最高の幸せに包まれますように。
※公演後追記
みりおさんが劇場入りした時、それまで降り続いた雨が上がったそうですね。天もを味方につけるただならぬお人だなあと感じました。見守ったファンの方々も本当にお疲れ様でした。私もいろいろなレポを読ませて頂き、心が温まりました。
お花渡しは羽桜しずくさんだったそうですね。同期の89期で月組。新人公演など下級生の頃からともに切磋琢磨してきた仲間ですね。しずくさんサリーの月組の「ME AND MY GIRL」のDVDを持っているので久しぶりに観ようと思います。みりおさんはジェラルド役です。
宝塚の顔だったみりおさんの名前が劇団からなくなるのはまだ実感が湧きませんが、とにかく見事に駆け抜けたのだなあと思います。
明日海りおさん、本当にお疲れ様でした。数々の感動の舞台をありがとうございました。
お読みいただきありがとうございました。
こんにちは!品川区に住んでるはにはにと言います。
私は高校生の時に同級生の熱烈ファンに誘われ予備校の夏季講習をさぼって宝塚を観て以来すっかりはまっております。
明日海さんが退団されて、全然みりおファンじゃないと自分では思っていたのに、なんだかがっくりしてしまい、今更ながらブログを読みふけっていて、小野ころんさんのところにたどり着きました。
幼い少年二人を育てながらの観劇!!!すごいです。尊敬します。あ、会社の同僚も私のグループはシステム部門ということもあって、女性はみんな育児休暇などを取ったりしていて、会社が安らぎと言ってますよ。保育園の先生は本当に偉い!って。私も隣の席の友人に誘われて保育園の運動会をみたことがありますが、あーーんな宇宙人みたいなわからんちんにお遊戯教えてって、マジで気が遠くなりました。
ま、そんなこんなで「ちょっといいかな」にはジワリました。良いお話をしかも数年前の記事をちゃんと覚えていらっしゃってすごいです。おかげさまで、二人の絆を聞けてありがとうございました。嬉しいです。
お花をわたしてささやいたときにみりおちゃんがぐっときた顔つきだったので、ダイモンは殺し文句を言ったのねと思いましたが、その前にもあんなことやこんなことがあったなんてねぇ。
本当に予科の寮であの二人が同室だったとか、奇跡ですよね。
私は「プロの宝塚ファ」なので5組全部みますし、あまりに人気が高くてチケットがまわってこなくてもう観劇はあきらめました。なんとかなるよと考えていましたが、全然なんとかなりませんわ。
これからは星組の時代かな?
ちなみに私は分けるとするなら雪組担当ですので、宜しくお願いいたします。大劇場公演時に、お子さんたちを
パパに預けられるようでしたらチケット手配するので、是非みにいらしてくださいませ。
はにはに様
返信が遅くなりましてすみません。温かいコメントを頂きとても嬉しいです(^^♪
今回のみりおさんの退団は、熱烈なファンの方だけでなく宝塚を愛する多くの人に少なからず影響があったのだなあと、改めて大きな存在だったのだなあと感じました。
彼女の真摯でひたむきな努力や仲間への気遣い、宝塚歌劇団を率いる責任感など、あの細い体に多くのものを背負って邁進されてきたのだなあと思います。
望海さんとのエピソードは数多くあるのでしょうけど、この「ちょっといいかな」は短いながらも想像を働かせるとかなりグッと来ますよね。
私も叶うのならば全組を観てみたいです~!今は雪組以外では特に星組、そして宙組を観たいと思っています。見知らぬ私にチケットを手配すると仰ってくれてありがとうございます。まだまだ気軽に行けないのですが、観劇の予定があるとその日を目標に、日ごろのお仕事や家事など頑張る気力が湧いてきますね。
いつの日が機会がありましたら宜しくお願い致します。ありがとうございました(^^♪