こんにちは、はぴごろもです。
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』のあれやこれやをつぶやく記事の後半です。ひとつ記事をはさみましたので、前々回の記事はこちらです。
ヌードルスが出所してからマックスたちと危ないビジネスを次々と成功させ、すっかり羽振りが良くなった。
でもずっとデボラを好きな気持ちは変わらず。
金はあるしカッコいいし、寄ってくる女達はあまたといたんじゃないかなあと思うけど、こうした一途なところが素敵だ。
一方、ヌードルスにリスキーな仕事はやめるよう、願っていたデボラも一貫していた。
お似合いの二人だったが、この時代では残念ながら愛の成就は難しかっただろうなと改めて思う。
さて、ヤバい匂いを感じさせるヌードルスにデボラは言う。
「二人きりで会える?ゆっくり話がしたいの」と。
おおおおっ!これはヌードルス、期待してしまいますよね。
これまでなかなか色良い返事をもらえてなかったのに、ですよ。天使が手の届かぬところへ行ってしまうのではないかと。
そのデボラから、
「二人きり」、「ゆっくり」
と言われた日には、そりゃあ、俄然、頑張っちゃいますよ。
ヌードルス、めっちゃ喜びがこみ上げていましたよね。
早速、デボラが行きたいと言っていた、
「海辺のレストラン」のために最高の準備をします。
リムジンのお迎え、レストランの貸し切り、超一流の料理、お酒の提供、生演奏。
部屋には大量のバラ、高価な王冠…。
ヌードルスもここぞとばかり、思いの丈を歌に乗せます。
俺はまだ皇帝じゃない、でも必ずお前を皇后にしてみせる~!
薔薇の香りより芳しいお前の髪〜!
すばらしい喉、勝負の歌です。
ほろ酔いのデボラは美しさに磨きが掛かりさらに魅惑的に。真彩さん、なんて美しいの。
さっ!いよいよですよ、望海さん、おっと、ヌードルス。
計ったかのようなタイミングでデボラがちょっと足がもつれて、絶好のチャンス到来!
(もしかして、デボラわざと?)
(キャー!ヌードルス!頑張ってー!)←私の心
「ずっと、好きだった…」
(おおっ!そうそう!いい感じよ!ドキドキ…。)
「嬉しいわ、ヌードルス、こんなに愛してくれて」(うろ覚え)
(そうとも、そうとも)
(うん?)
「実はね…来週、ハリウッドに発つの…」
えっ…………………………………………!?
(えっ……………………………………!?)
なんということでしょう。
いやあ、固まっちゃいますよ、ちょっとー、デボラ。
最高潮に期待をさせておいて、実はハリウッドへ進出する報告をするためだったとか。
これはヌードルス病みます。阿片窟で幻影が出てしまうぐらい。
個人的には、「ゆっくり話があるの」
の時点でハリウッドへ行くという概要を話すべきだったのではないかと。
うーん、まだ若かったということでしょうか。
「俺がどれだけお前を愛しているか、わからせてやる」
は未遂に終わりました。
宝塚ですからね。残念ながら。無茶は通りません。(ちょっと見たかったけど)
まあ、その前にヌードルスが、
「俺”たち”はローワーイーストサイドの出なんだ」
と言ってしまったのが、ちょっといけなかったかもですね。
同じような境遇でも、デボラは表でずっと努力していたから。
でもヌードルスのことが好きだったから会ってもなかなか言えなかったのかなあ?
詰めを丁寧にすれば、もしかして、まだチャンスは残っていたのかもしれないですね。
望海風斗さん真彩希帆さんコンビだから、そうなかなか恋は成就しません(暴論)。
コンビの確固たる実績と信頼性があるからこそ、このような作品が選ばれたのだと思います。
とまあ、ツッコミを入れてしまいましたが、物語の人物に倫理は求めていないので、単なる話のネタです。
ヌードルス、怒髪天を衝く、とはこのことかと。
大プロデューサーに金で買われたってか、と言うより、今頃それ言うか?そりゃないぜよ、と私だったら思いそうだが。
薔薇には本数により、花言葉が変わるそうです。
この作品を観ると、
何本かの薔薇=ささやかな幸せ、希望
大量の薔薇=大失恋、一方的な思い
一本の薔薇=少しの幸せ、閉じ込められた記憶
の気がしなくもない。
ということで、箇条書きにいろいろ呟こうと思ったことがレストランのシーンのみになってしまった。
大好きなシーンでございます。
ではまたごきげんよう〜。
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