『ドン・ジュアン 』感想②~貪る愛から守る愛へ~




母の愛の喪失から放蕩へ

こんにちは、はぴごろもです。

前回に続きまして『ドン・ジュアン』の感想を書いていきたいと思います。

今回はあらすじとともに追っていきましょう。

ちなみに前回の記事はこちらです。

『ドン・ジュアン 』感想①~ドン・ジュアンを愛した人たち~

まずはドン・ジュアンの友人ドン・カルロ(彩風咲奈)を中心に回想から始まるシーン。

咲ちゃんのスタイルにいきなり惹きつけられます。

いつものごとく酒と女を貪るドン・ジュアン。カッコイイからプレイボーイ設定に説得力があります。

そして何も考えず、うっかり騎士団長の娘にも手を出してしまう。

人は選ばねば、その身を亡ぼしかねない。

しかしドン・ジュアンは神をも畏れぬ振る舞い。怒りの騎士団長を決闘で打ち負かす。

放蕩無頼の生活をしながらなぜか剣の達人。でもたまにこういう人いますね。

真摯に生きてきた騎士団長であったが、娘を誑かされた挙句その者に刺されてしまう理不尽さ。

これは亡霊になっても仕方がないでしょう。

ドン・ジュアンは騎士団長にとどめをしたついでに娘(笙乃茅桜)に接吻。これは〇スの極み!(書きづらい)

美穂圭子も抱いていますし(役名で言いましょう)、さすが伝説になるほど、かなりのヤリ手です。

ドン・カルロは修道院の娘エルヴィラ(有沙瞳)に少し好意があったのかもと思いましたが、それよりも友人としてドン・ジュアンの身を案じている方が強いかなと感じました。

しかし友人を心配しても、

「気やすく触るな!」とドン・ジュアンは聞く耳を持たない。まさに「忠言耳に逆らう」です。

 

ドン・ジュアンは父からも母からも愛されてすべては与えられてあたり前と思っていたのかもしれない。

しかし、母の急死により、状況が一変する。推測ですが尋常ならざる愛情があったのでしょう。

失うことの辛さを味わうのならば初めから愛さなければよい。

傷つくことを恐れて、うわべだけの愛で愛情を満たそうとしていたのだろうか。

「快楽や幸福をもたらす行為が善である」というベンサムの哲学をちょっと思い出すが、ドン・ジュアンは決闘とはいえ騎士団長をも手を掛けており、そもそもの原因を考えれば非難されて然るべきだ。

そしてやはり、場当たり的な愛は満たされる愛ではなかった。

満たそうとすればするほど満たされていない自分に気が付く。酒の力で必死にそうではないと自分に言い聞かせたかったかもしれないが。

「この世に巣食うのは悪徳の華」

「同じ散る定めなら黒も白も同じ」

「酒と女だけが救う」

アンダルシアの美女(煌羽レオ)たちとイチャイチャするのを目の当たりにしてエルヴィラ(有沙瞳)も「お望みなら」と肌をあらわにして男と淫靡なダンスをするがドン・ジュアンの心には響かない。嘲笑するだけだった。

真実の愛の芽生えは新たな憎しみの種

こんな放蕩三昧に亡霊はドン・ジュアンに呪いをかけ、「愛によって命を落とすことになる」と予言した。

「お前の欲望は止まらないだろう」

「真実の愛に巡り合うまでは」とも…。

そんな中、騎士団長の彫像を彫る女:マリアに出会う。

これまでに出会ったいずれの女性とも違うタイプ。着飾らずただひたすらに自分の好きなことに打ち込む姿に美を見い出し、言葉を失う。

促されやっと口に出来た言葉は、

「楽しそう」「美しい」と。

その場限りの美辞麗句・巧言令色はない。単純にして至言だ。

これまでの彼ならば、その場でウソをついてでも自分の女にしようとしただろう。

しかしそれは自由である美しさを壊すこと。

何もせずに帰すというのがありえないことで、大きな変化であった。

欲しいままに貪りつくす愛欲から美しい人を壊さぬ守る愛へ。

真実の愛の芽生えですね。

しかし、マリアもまた婚約者がいる身。

戦場のラファエル(永久輝せあ)は戦友を次々と失い絶望のただ中、マリアが待っていてくれることが唯一の希望だった。

真実の愛の芽生えは新たな憎しみの種になってしまった。

そんな折、騎士団長の完成記念式典にドン・ジュアンが姿を見せた。マリアに会うためだ。

当然彼は口々に非難される。

ドン・ジュアンは言われるままに彫像の前に跪くが、つまみ出されるところをマリアが駆けつける。

彫像せいで会えないのならこんな像はこうしてくれるわ!

大事な式典であろう日に、なぜかちょうどいいところにハンマーがあったものです。誰か片づけておけばよかったのに。

マリアは依頼された彫像を自らの手で壊すという、衝動的に自分でも信じられない行動を起こす。

ドン・ジュアンも変わり始めている。二人が変わったらどうなるのだろうか。

しかし同時に愛は呪いでもある。ドン・ジュアンに妻はいるし、マリアの婚約者ラファエルは帰ってくるしで波乱含みすぎです。

というところで一幕終わり。

長くなってきましたので幕間に致します。取り留めなかったらすみません。

でも本当にいい作品。

夜明けを赤く染めたのは一体?

続きはまた~!

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③を書きました。これで最後になります。よろしければご覧くださいませ。

『ドン・ジュアン』③~誰よりも愛を欲していた男~

お読みいただきありがとうございました。

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