仙名彩世さん退団へ
花組トップ娘役の仙名彩世さんの退団が発表されました。
そうかあ、そうなのですね。
現在の充実した花組は仙名さんの貢献なしには語れないと思うのですが、まことに惜しいですね。
娘役としてたゆまぬ努力をし続けて花を咲かせた方。娘役の鑑のような方ではと思っています。
歌・ダンス・演技がすべてにおいて優れているのもかなり貴重な存在です。首席でありながら新人公演ヒロインがなかったのが不思議なぐらい。
またそれだけにとどまらず髪飾りなどアクセサリーの腕前も超一流。スカイツリーコラボ企画のときも仙名さん作のティアラが紹介されていましたが、どうなってるのかわからないけどとにかくエレガントで美しい飾りでした。
娘役として真摯に努力を重ねること。
舞台の質を総合的に高めるためにすべてを注いで来られたのかなあと思います。
また、多くの後輩たちにも親身になってアドバイスしたり。いろいろなエピソードがあるようです。
宝塚歌劇団への功労は本当に大きいですね。
近年のトップ娘役と比較すれば就任はやや遅めでしたが、芸を深めて行くには実際このくらいの期間が欲しいところだと思います。
努力が報われる人事も嬉しかった。こうした人事が主であって欲しいです。
ウィキペディアで仙名さんのことを見ましたら、中学生の体育祭でハードルの選手に選ばれたものの、飛んだ時バレエのポーズになってしまったというエピソードが面白かった。でもそれだけバレエに打ち込んでいたし、宝塚にも活かされたのですね。
他にもピアノや書道、高校の時は新体操にも挑戦。2年生の時に母親から宝塚歌劇団の存在を知り、「自分の好きなことを習える」と受験を決意されたのだそう。仙名さんのお母様、ありがとうございます!
受験のチャンスは1回と決めていたそうで、見事に合格して本当に良かったです。
「仙名」の芸名は生まれ育った仙台市と名取市から取っています。仙台市や名取市にとどまらず、東北の希望となったのではないかと思います。
最後まで美しい花を
明日海りおさんと添い遂げではないところは、惜しい気持ちもある一方、卓越した娘役をしっかり送ることができるという点においてはいいところだと思います。
「仙名彩世 ミュージック・サロン『Sen-se』」の開催の発表もありました。
当然劇団の意向もありましょうけど、最終的には本人の決断です。
明日海りおさんとの添い遂げは申し訳ないとかもしかしたらあるかわかりませんが、仙名さんが決断した時期が最良の時でしょう。
惜しまれることの美しさ。
祝祭喜歌劇『CASANOVA』が最後の舞台となります。
最後まで仙名彩世さんらしく、芯が通った美しい大輪の花を咲かせて欲しいと願っています。
お読みいただきありがとうございました。
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