『異人たちのルネサンス』について
前回、宙組公演のラインアップ『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』についてあれこれ想像してみましたので、こんどはこちらについて考えてみます。
ミュージカル・プレイ
『異人たちのルネサンス』—ダ・ヴィンチが描いた記憶—
作・演出/田渕 大輔
万能の天才と謳われながら、その生涯に多くの謎を残すレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の創作の源が、ある女性への愛であったと仮定し、ダ・ヴィンチと彼を取り巻く人々との愛憎を描く。
15世紀のイタリア・フィレンツェ。この街にルネサンス芸術を花開かせた時の統治者ロレンツォ・デ・メディチは、軍事、外交にも優れた手腕を発揮し、ローマ教皇との対立を深めつつあった。若きレオナルド・ダ・ヴィンチも彼の庇護を受ける芸術家の一人。ダ・ヴィンチは依頼された作品の完成も他所に、気ままな創作にかまけてはロレンツォを苛立たせていた。そんな折、彼はロレンツォの愛人カテリーナが幼馴染みである事を知る。同じ庶子という境遇からいつも寄り添い、寂しさを分かち合った二人…だが今、美しく成長した彼女の眼に浮かぶのは、心を閉ざすかのような謎めいた微笑だった。(宝塚HPより)
レオナルド・ダ・ヴィンチですか!
ヴィンチ村出身のレオナルドさんですね!
ダ・ヴィンチと言えば、
「万能人 (uomo universale)」
彼はこれでもか!というほどあらゆる分野で活躍し、しかも優れた業績を残しています。
「音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、
万能すぎる~!!!
本当にいたのですね、こんなにすごい人が。
軍事的にも才能があり、あのルネサンス:時代の寵児、チェーザレ・ボルジアにも雇われています。武器を設計したり、当時希少であった地図を書いたり、どこからそんな才能を習得したのでしょうか。
作中ではロレンツォ・デ・メディチが登場するようです。
ちなみにメディチ家ってメディカル的なイメージのする名前ですが、本当に「医師」、「医学」、「医薬」という意味があるのだそうです。
銀行業で巨万の富を築き、フィレンツェの黄金時代を作りました。
多数の芸術家のパトロンにもなれたわけです。
しかしロレンツォの代になって、彼は軍事や外交の才能はありましたが、銀行は巨額の赤字が発覚し、共和国の公金にも手を付けていたという不正が詳らかになります。
2019年は没後500年!
2019年5月2日がちょうどレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年になるそうです。
そういった節目を迎えることもあって題材に選ばれたのでしょうか?
ところで、タイトル「異人たちの」というのはどのような意味なのかしら?偉人ではなく異人。
誰にとっての異人なのか、まだわかりません。
下はダ・ヴィンチの代表作
『最後の晩餐』
(wikipediaより)
そして世界で一番有名かもしれない絵画:モナ・リザ。
「謎めいた微笑」ということで、どうやらこのモナ・リザにまつわるストーリーになりそうです。
ところでダ・ヴィンチの顔…
こちら自画像です。
こんなイメージしかないのですが、若かりしときはどうだったのでしょう?
宝塚におマカゼ、いや、お任せすればさぞや美形になるかと思います。!(^^)!
近年宝塚の作品は、フランス革命期の題材が多い感じがしますので、ルネサンス期の物語が時代が変わって面白そうです。
ミケランジェロとかボッティチェッリとか偉人さんももたくさん出てくるかしら?
マキャベ、いやマキャベリズムを唱えたニッコロ・マキャヴェッリも登場するかしら?
そうそう、余談ですが、ロベスピエール(中心)の恐怖政治がマキャベリズムと通づるところがありそうです。
舞台では芸術的な空間も楽しめそうです。
テイストが違う二本立てで、楽しみが広がると思います。
では、このあたりで~。
お読みいただきありがとうございました。
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