途方に暮れるちぎさんに思う【別冊プラスアクト】より




はじめに

別冊プラスアクトVol.25で早霧せいなさんの1万字にも渡るインタビュー記事が掲載されました。

私は前に記事の一部から感想を書きましたが、もう一回別の視点で感じたことなど書いてみたいと思います。

↓前回記事です。

早霧せいなさんの”やりたいこと”とは?

「途方に暮れてばかり」とのちぎさんの言葉がありましたので、

今回は「途方に暮れるちぎさん」に注目です。

それでは…

男役から離れて

17年間、ちぎさんは青春のすべてを捧げ”早霧せいな”を作り上げてきました。

男役に憧れ、男役をまっとうし、「もう、やらないぞ」と思えるほどに没頭。

心血を注ぎ満ち足りた気持ちで卒業を迎えることが出来ました。

宝塚の男役がすべてだったちぎさんは、当初は正直、

「羽根を置いて退団公演を最後の舞台にしたい」と思っていたとのこと。

卒業から思いのほか早く始動されましたが、心の中は葛藤があったようです。

 

・男役を卒業してもなお”早霧せいな”を求めるファンがいる

・舞台に立つには情熱の拠りどころや確固たる目的、つまり心が動くものが必要

・宝塚男役以外に自分の心が動くのだろうか

 

このように求める声に応えたい気持ちはあるものの、自分が心が動かずしてはそれを提供できない、と自覚しているからこそギャップに苦悩されたようです。

では何をやりたいか、と問われても17年間の興味・感心がすべて男役に関連したもの。

いざ「男役抜きで」という条件で考えてみても何をしたいのかがわからない、どこへ向かって歩めばいいのか答えが出せない。

「無目的」の状態だったようです。

心を動かしたもの

それがファンの方々に直接会うイベントで変わるきっかけになります。

ちぎさんのためにとびきりオシャレをして集まり、涙し、笑う姿に心打たれたそう。

宝塚男役という火種が絶え、燃やせるものを漠然と探してくすぶっていた心にまた火が付いた。

 

ステージが変わっても”早霧せいな”は”早霧せいな”。

 

「求めるファンがいる限り、ステージに立つ」という情熱の拠りどころを見い出すことになりました。

変化することについて

インスタで見せてくれるちぎさんの見た目は宝塚時代の頃とそれほど変化ありません。

ちぎさんも「宝塚時代と何も変わっていない」とおっしゃっています。

それと同時に「悩みどころ」でもあるそうです。

どういうことなのでしょう?

 

男っぽい見た目は男役だから許されていたが、すでに男役ではなくなった。

男か女か見分けがつかない感じは「周りのみなさんも理解に苦しむだろう」

と感じているそうです。

 

これには私は「?」です。

理解に苦しむかしら?

その恰好がお好きなら是非そのままでいて下さい、と思います。

よく似合っていますし。

元男役だからそのままなのだな、とも思えますし。

 

一応、洋服を買いに行くときは今まで素通りしていたスカートコーナーに立ち止まって商品を手にしているそうです。

ですが、「ほほう」と思うところに感心の低さが表れているかと思います。

スカートに心動かされば、「わあ~❤」かな、と。

 

おそらくご自身が気にするほど、人から理解に苦しまれることはないと思います。

スカートを試してみたければ試してみてもよいしその結果一周回って元の格好に戻ってもいいのではないでしょうか?

 

その道のプロに何が似合うのかを聞くのもとても参考になるかと思います。

しかしちぎさんも元宝塚トップスターというプロ中のプロ。

なりたい格好に「似合わせる力」に長じています。

 

脱力や丸みは開拓の余地があり、そこの可能性を模索するのもよいし、これまでの経験を活かしキメキメにしてくれてもファンは嬉しい。

 

エンターテイナーとは?

そんなちぎさんに「エンターテイナーとは?」と問うと、

「なんでもあり」とのこと。

面白かったり楽しかったりと、人は心動くものを求める。

つまり、提供する側も「なんでもあり」。

常に求められるものを感じ取り、全力で応えようとする姿勢に変わりはない。

“早霧せいな”が歩み続ければ良いステージに恵まれることがこれからもあるのでは…

ファンの心を動かすために、まずは自分の心を動かすための模索を続けるちぎさん。

意外にも燃え尽き症候群にならないのは、ファンとの繋がりが感動を生むことを知っているから。

心が動くものに向かうことが進むべき道であるから。

そんなふうに私は感じました。

おわりに

「無目的」と言ってしまうほど自分をさらけ出してインタビューに応えたちぎさんでしたが、それも含めて自問自答しながら歩んでいこうとする意欲をにじませています。

人生はこれからも続き、世界は広い。エンターテイメントの場も無限の可能性があります。

前回ブログで取り上げたように、やりたいことを書き出すことも、とてもいい。

今後も早霧せいなさんの変化あるいは変化しない様子を舞台やロケやトークなど様々な形で見られたらいいな、と思います。

以上、別冊プラスアクトVol.25より感想でした。一部カギカッコで早霧せいなさんの言葉を引用させて頂きました。

お読みいただきありがとうございました。

追記、そういえば私もちぎさんの影響でブログ、ツイッターを通していろいろな形での表現に挑戦するように。(出来はさておき)

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