家族で空手のお稽古をしております、おのころんです。
「こどもに空手を習わせようかな?」
「何歳からできるんだろう?」
「空手教室選びのポイントは?」
などなど疑問に思われると思います。
進級、入学のタイミングに合わせて、お子さんに空手を習わせようかな、と考えているお父さんお母さんたちもいらっしゃるかと思います。
空手を習うメリットをはじめ、教室選びのポイント、何歳からできるか、あるいはケガなどデメリットはあるのか。
など、一道場生でもあり、指導もさせていただいている者として、体験を通してわかったことを書きますので、参考になれば幸いです。
習い事「空手」のメリット
まずはじめに、スイミング・サッカー・ダンス・体操などなど運動系の習い事の中で空手をやるメリットってなんでしょう?
礼儀作法が身につく
空手を習うメリットはまず、礼儀作法が身につくことでしょうか
これは親御さんが期待されている上位になるかと思います。
空手を含め多くの武道に共通することですが、稽古の始まりと終わりに必ず「正座」をして挨拶をします。
この正座。現代のライフスタイルではなかなかする機会が減っておりますが、非常にいいのです。
「正座」で一記事書きたいほどですが、いつかの機会に(笑)。
きちんとした正座は落ち着いた呼吸ができます。
呼吸が落ち着くと、心の中も整ってきます。
「黙想」を毎回行うことで、必要なときに落ち着ける
といった訓練にもなります。
私の二人の息子も”多動”なのですが、空手を習うことによって少しずつこの効果を感じています。
稽古が終わったとたんに騒がしくなりますが(^^)
空手は「礼に始まり礼に終わる」ので
自分から挨拶できるようになったり、相手を尊重できたりする、ということが身についていくでしょう。
左右の肩甲骨を使う・バランスアップ
運動系の習い事全般のメリットになりますが、体力向上に期待できます。
風邪を引きにくい丈夫な体になっていくことは、なによりです。
身体操作として空手も特徴は、
「左右の肩甲骨を使う」ということです。
空手の稽古は基本稽古・移動稽古・型・組手などありますが、特に基本稽古と移動稽古では大きく肩甲骨を動かします。
利き手だけを酷使してしまうスポーツですと、関節を傷めてしまうデメリットがありますが、空手の場合は左右のバランスが取れた稽古をします。
こどもの頃から肩甲骨をしっかり動かしていくと空手だけではなくあらゆるスポーツにも応用が効きます。
姿勢もよくなるので目にも健康にもよかったりします。
こどもでもゲームのやりすぎで肩こりになることがあるので、
こうした面からも、ゲームから離れて肩甲骨や体全体を使っていくという、大変おすすめな習い事と言えます。
立ち方により重心を変えることや蹴りの動作から、バランスアップにも繋がります。
足腰強化
また、足腰が強くなるのも大きな効果。
空手にはさまざまな「立ち方」があります。
移動稽古では、頭や腰の高さを変えずに「スッと」移動するのですが、これを繰り返すことにより、
粘り強い足腰が作られていきます。
空手の”型”の稽古も足腰に非常によい鍛錬になります。
イジメられない体・イジメない心
空手は空手の技を覚えるだけではなく、体も心も鍛錬していくことを目標にしています。
道場生と切磋琢磨したり、昇級審査で緊張したり、組手の試合で痛かったり、憧れの選手の技を目指したり、
さまざまな体験を通して健全な心を養うことができるでしょう。
突きや蹴りが身についていけば、
「どのくらいのパンチ・蹴りでどのくらい痛いか」
が経験からわかってきます。
道場でも教えますが、身を持って
「これは普段は使ってはいけない技だな」ということを理解できるようになっていきます。
叩きたくなったら道場で思いっきりミットを蹴ったり、黒帯の先生にパンチを打たせてもらえますからね。
エネルギーを思う存分開放できる場所があることも大きいです。
積極的になれる
引っ込み思案で人前で話せなかった子が、空手の稽古や試合にチャレンジしたりして、積極的になれたりします。
「学校でも自分から役を買って出た」、「発表できるようになった」など嬉しいお話も耳にします。
視野が広がる
また、空手には幼児から壮年まで男女さまざまな人がいます。いろいろな人と交流することにより、視野が広くなり、心の安定だったり多角的に物事を考えられたり、などのメリットがあります。
子どもだけでなく大人の頑張っている姿も目にすることができます(先生も試合に出ることがあります)。
いい刺激を受けて成長に繋がっていくものと思います。
空手は何歳からできるの?
子どもが「空手をやりたい」といったら
4歳(年中)から。3歳・5歳からのところも
これは道場により基準はありますが、だいたい4歳くらいからできるでしょう。
中には3歳とか5歳とかありますので、候補の道場の規定を調べましょう。
ちなみに過去、2歳半から空手を始めた男の子が道場にいました。
本来ならまだまだ早い年齢なのですが、その子の空手をやりたい意志が強かったので、師範も入門を許可したようです。
その子はその後18歳まで空手を続けましたが、非常に強く、人間的にも立派な青年になりました。
この前の稽古では、稽古中に寝てしまった(始まったばかりなのに…笑)子もいました。
キョロキョロする子もまだまだいます(うちの子とかうちの子とか…)。
いろんな子どもがいるけど、それぞれのペースで成長できる場だなあと感じています。
体験してみて、もしも「まだ早いかも…?」と思ったら、半年ほど待ってあらためて挑戦してみてもいいかもしれません。
空手教室選びのポイントは?
さて、いざ教室選びですが、主なポイントはこちらになると思います。
- どんな空手か?
- 場所は?
- 月謝は?ほかにお金はかかるか?
空手の種類
空手は大きく分けて2種類あります。
伝統派空手(いわゆる寸止め空手)とフルコンタクト空手です。
伝統派空手は東京オリンピックで採用された方です。
組手のルールは大きく異なります。
↓こちらはフルコンタクト空手です。
2022年にはJFKOというジュニアの大きな大会が開かれました。
頭部への蹴り技はOKですが突きは禁止されています。
ですので接近戦になることが特徴です。
動画で視聴しましたが、レベルがものすごく高いです。
女子のレベルアップも目覚ましいものがあります。
そして↓こちらは伝統派空手の組手。
小学生1年生ですが、動きがとても俊敏で出入りが激しいです。こちらは面をつけていて頭部への攻撃は突きもOKです。(でも基本的には寸止めです)
型もそれぞれ大きく違いますが、組手同様にどちらが優れている、というものではなくそれぞれに良い特徴があると思います。
ですので、空手教室を選ぶにあたり、
月謝や送迎のしやすさ、稽古時間を考慮した上で、
見学してみる・できれば体験してみる
のがオススメです。
やるのはお子さんですから、お子さんの意欲や逆に不安なところがあればしっかり聞く、ということを大切にしたいですね。
また、道場の師範や指導員の先生の相性も大事です。
おそらく、ひと昔、ふた昔ほど前より、優しく対応するところが多いのではと思います。
稽古中はもちろんある程度は厳しくなることはありますが…。
時々、親のほうがアツくなりすぎてしまうことがあります。
これはどの競技においてもありえることですが、お子さんの気持ちを尊重してあげたいですね。
参加するクラスによっても難易度や雰囲気は変わってきますから、可能でしたら複数回見学してみるのもいいかもしれません。
大きな団体or小さな団体
大きな団体はいろいろな人がいるのがメリットになります。
・お友達ができやすい
・引っ越ししてもその団体の道場がある
・常設道場があり、設備が充実している
などのメリットがあります。
小さな規模の道場は、
・人が少ない分、連帯感が生まれる
・空手主催者に直接指導してもらいやすい
・月謝がお財布に優しい傾向
などがメリットです。
上に挙げたことは「その傾向にある」ぐらいで絶対ではありません。
私が所属している団体は大きいですが、お財布に優しいところなので、気になるポイントはご確認をお願いします。
デメリットはあるの?ケガは?
ケガは意外と少ない
スポーツ安全協会が発行した「スポーツ安全協会要覧2020,2021」によりますと、種目別事故発生の割合は全体の1.48%。学童保育で発生するケガに次ぐ25位になっています。
https://www.sportsanzen.org/content/images/1about_us/yoran.pdf
競技人口は結構多いです。
ベネッセさんの調査によると、スポーツ活動ランキングで4位に入っています。
https://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/kyoikuhi/webreport/report06_05.html
激しいイメージとは逆に、フルコンタクト空手でも意外とケガは少ないのです。
特に子どもは柔軟性があり、力も大人ほど強くはない。
ヘッドガード、胸ガード、スネサポーター、金的ガードなど、適切な防具を装着します。
こうしたことから、試合で思い切り当たったとしても、お互い大きなケガにはなりにくいです。
(イタイはイタイけど…でも試合中はアドレナリンが出るので実はそれほど痛く感じません)
あるとしても突き指または多少アザになるくらいがほとんどであり、こどもは治りが早いのでまず大丈夫です(羨ましい… ←鬼ごっこで膝を傷めたワタクシ)
まとめ
空手は礼儀作法・体力向上・心の成長などさまざまなメリットがあります。
ケガはイメージよりずっと少ない。
はじめはうまくいかない空手も「継続は力なり」で徐々にできるようになるでしょう。
その少しずつできるようになったことをお子さんと一緒に喜べるといいですね。
体力の向上だけでなく、人間的な成長も目指します。
では、お読みいただきありがとうございました(^^)!
習い事に「空手」ってどうなの?