災害時における企業判断
こんにちは、はぴごろもです。
大阪で震度6弱の地震発生により人的被害の他インフラなどに大きな影響が発生しました。震度4の宝塚市は安全点検後、1時間遅れて開幕をしました。
開幕の是非についてはいろいろな意見があるものです。だれもがすっきり納得できる「正解」が出るものではないと思います。
この世に、とりわけ自然現象に「絶対」というものがないから。
すでに宝塚市にいる方やアクセスに問題のない人のために幕を開けたのだと思っています。
日常の経済活動の大切さもあります。
しかし、劇団は劇団が背負うことになるリスクの回避としては反対のことだったでしょう。
これについては、万全の体制を整えてなるべく日常のサービスを提供し、もしもの時は全力でバックアップする、という考え方だったのかしら、と思ったり。
宝塚歌劇団は阪急電鉄株式会社の内部組織の1つですので重要事項はそちらの決裁も必要でしょう。
さらに、阪急電鉄株式会社の親会社は阪急阪神ホールディングス株式会社(持株会社)です。
阪急阪神ホールディングス株式会社は阪急阪神東宝グループの一つです。
書いていてよく分からなくなりそうですが、とにかく大きな組織。
宝塚歌劇団がピースフルプラネット「地球」(『Baddy』参照)だとすると、㈱宝塚舞台、㈱宝塚クリエイティブアーツを含めて太陽系であるとします。
そうしますと阪急電鉄は銀河系。
阪急阪神HDは銀河の集まりである「銀河団」。
阪急阪神東宝グループは銀河団の集まりである「超銀河団」になります。
かなり大きい企業グループです。(例えがデカ過ぎて余計分かりにくかった)
これらの企業グループ全体であらゆるサービスを提供して日常を形成しています。
どこまで上部の決裁が必要か分かりませんが、つまり歌劇団はこのような組織の一つとして今回はこのような決定をしたのかなと推測です。
非常時には、グループ全体で地域のために交通だったり避難場所だったり連携してあたるようになっているかと。
そうした中、存続できるサービスは存続させるというという方針のもとがあったかしらと想像してみました。
当日来られない方には残念なことですが、締め出してしまうと行き先に困る方もいらっしゃるでしょうし。地震発生直後に移動するよりそこにとどまった方が安全という方もいるでしょう。
リスクも否めませんが、今回の開幕の決定は宝塚歌劇団として企業の社会的責任を果たす形だったのかも。サービスと安全の確保の同時提供です。困る方へのリスク低減です。
グループの創始者、小林一三翁の経営手腕、先見の明、政治家としても才能は計り知れないものがあり、現在でも彼の理念は企業の根幹にしっかりあるのでは。
余談ですが甲子園球場を本拠地にする阪神タイガースもグループの一つですので、たまちゃぴ始球式!なんて計画もありました。(雨で中止となってしまい残念)
魅力的なサービスを継続して提供することと安全は反する場合がありますが、なるべく安全を備えたサービスをしているのだろうと、きっと企業全体で社会的責任を果たしてくれることだろうと。
それが回り回って企業の価値を高めるのだろうと。
理解をしてみようと思って想像してみたことでした。
被害に合われた方を思うと心痛ですが、恐らく日本以外で今回の規模ぐらいの地震があった場合、もっととてつもない被害があったであろうと思います。建物はすべてパンケーキクラッシュ(ぺっちゃんこ)で崩れ、暴動・略奪・犯罪が起きる地域も。
日本は昔から地震とは切っても切れない土地。
高貴な身分も貧しい人も大きな災害の前には皆、無力です。
日頃から連帯して、いざとなったら協力して助け合う。力を合わせて復興に尽力し、次に備える。
太古の昔からこうしたつらい体験を繰り返すことにより、日本人という気質が形成されてきたのだという側面があると思います。
被害を受けた地域の皆様が一日も早く元の生活に戻れますように。
お読みいただきありがとうございました。
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