第2回【壮一帆気分SO快!】
第2回目の早霧せいなさんの記事の3記事目です。このシリーズの最後になります。
再放送もありましたので、聴けた方も多いと思います。
あなたはどのような感想を持ちましたか?
今回は私の受け取った全体の感想などを書いてみたいと思います。
弱気発言のちぎさん
今回のラジオのトークではコンサートを控えて自信なさげで弱気のちぎさんの発言が目立ちました。
こんな感じです。
「はばたいていない」
「養殖された自分」が野に放たれる不安
「壮さん、助けて」
「あわわ」
「リーダーシップを取りたいと思っていない」
「臆病」
「怖気づいている」
「ついていくのが心配」
などなど。
今までこれほどのネガティブ発言はあったでしょうか。
そのあたりを着目して考えてみました。
壮一帆さんとの会話
ここで思うのが、やはりパーソナリティが「壮一帆さん」だということ。
えりさんがちぎさんの嘘偽りのない心情を引き出しています。
でもこれって、昨日今日始まったことではなく、ずっとこのような会話をしてきたのでしょう。
「壮さん、助けて!」
「やだよ!」
というのは、えりさんがちぎさんをよく分かって言っておられる言葉。
なんだかんだ言っても、ちぎさんがこれまでなんとかやってきたのを知っているし、これからもやっていけることがわかっている。それだから端的に、
「やだよ」とか
「つまんないこというのやめな」(現役時代)
など言えるのだと思います。
ちぎさんも当然助けてもらえるものではないことはわかっています。
でも、こうした分かり切ったやりとりをすることでちぎさんは安心を得ているのでは?
不安を口にするちぎさんに、悉(ことごと)くフッと心が軽くなれることを言えるえりさんは頭の切れるお人だなあと思いました。
例えばコンサートの話
「ディナーショーすら1度しかやったことがない」ともっと規模の大きいコンサートに怖気づくちぎさん。
「ディナーショーは私は3本の指に入るくらい好き」と返すえりさん。
ちぎさんは目を輝かせ(多分)、
「うrrrrれしいッス!!!」と舌を巻いて喜びを表しました。
さらに「コンサートの方がダンスもあるし」「始まったら絶対楽しんでいる」とえりさんは追い風を送ります。
小心翼々のちぎさん
弱気なちぎさんがファンにとっては新鮮でもありました。
私にはそんなちぎさんに、「小心翼々(しょうしんよくよく)」という言葉が思い浮かびました。
Googleで「小心翼々」を検索してみると、
小心翼翼(小心翼々):「気が小さくてびくびくしているさま」
と出てきます。
ラジオのちぎさんは確かにそんな感じでした。
「ガクブル」ですね。
現代ではそういった意味で小心翼々は使われます。
しかし、明治期までは実は違う意味でした。
・「小心」は「細心」の意味に近く、小さなことまで気遣うこと。
・「翼々」は敬い慎むさま、秩序だっているさま。
親鳥が雛鳥を翼で注意深く守る意味のようです。
いい意味で福沢諭吉も使っています。
私はどちらの意味もちぎさんを表す言葉になっているのではと思います。
弱さを見せられるのもちぎさんの一面。
細部まで人や表現に気を遣い計算して舞台を作り上げられる、それもまたちぎさん。
どちらの面もちぎさんの魅力を形成する要素になっているのではと感じました。
勝海舟の名言
幕末の志士、勝海舟の名言をご紹介させて下さい。
事、未だ成らず、小心翼々
事、将(まさ)に成らんとす、大胆不敵
事、既に成る、油断大敵
ことを始める前には、小さなことまで気を遣うこと。
細心の注意で、用意周到に準備をしっかりしよう、の意味です。
そしていざ、始まってしまえば、思い切って大胆不敵にやろう、の意味。
なんだか、ちぎさんとえりさんの会話に聞こえてきませんか?
不安はちぎさんの周到に準備をしようとすればするほど生まれる心の表れ。
「始まったら絶対楽しんでいる」と大胆不敵になれることがわかっているえりさん。
ちなみに勝海舟は坂本龍馬にとって先生にあたります。
そう、『JIN-仁-』でちぎさんは坂本龍馬の役を演じました。
それにちなんで勝海舟の名言を引用してみました。
シークレットスプレンダー稽古風景
ところで、ラジオの収録時は不安満載だったちぎさん。
今はどうなのでしょう?
前回ご紹介した立ち回り姿のちぎさんとはうって変わってこちらをどうぞ。
10月13日の「シークレットスプレンダー」公式ツイッターからです。
【Today’s “S”】
本日のスペシャル、違和感。 pic.twitter.com/UB31urJBSL
— ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』公式 (@WOMAN_2018) October 13, 2017
おお!エレガントなピンクのお帽子!(「お」をつけないといけないような帽子)
手先もエレガントですね。
服装もドレスになるのかしら?
なんだか「ちぎさんのカタログ」のコンサートになっている予感がしてきました。
ちぎさんも変わり身でこういうのがあると楽しめるのではないでしょうか?
意図を読み解くのが好き
ちぎさんの言葉で個人的にとても嬉しいものがありました。
演出家の荻田先生は「ここでこう動く」など、非常に細かく意図した動きを入れてくるそうです。
そしてちぎさんは「意図を読み解くのが好き」なのだそう。
荻田先生と相性が良さそうですね。
ところで「意図を読み解くのが好き」。
「意図を読み解くのが好き」。
…
ちぎさん、
私もです!
うrrrrっれしいッス!!!(舌巻けないけど)
ちぎさんの意図しているものを読み解いたり考察することが好きだから、ブログが(思いのほか)続いています。
読んでくださる方、本当にありがとうございます。
おわりに
ちぎさんの臆病だったり心配になる心は、より良いものを作りたいと思う気持ちなのではないでしょうか。
悔しさにも向上心を見出すえりさんにも感服しました。
「世界は広い」「表現以外にも」と可能性のフィールドに制限がないことも示しました。
そして最後はちぎさんのはなむけにと「ミチシルベ」(rihwa)を選んだのかも。
1時間のトークを聴いて噛み砕いて自分なりの文章にしていくのはなかなか大変なのですが、ついつい頑張って書いてしまいました。
ふむふむ、なるほど、こういう考えもあるのね。と思って下さったら幸甚です。
硬い表現もありましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
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