NHK BS「壬生義士伝」の放送がありました。録画してあるのでまた楽しみたいと思っています。
この作品を観てから、ワタクシお米に対する感謝の度合いが格段に上がりました。
望海風斗演じる吉村貫一郎が、命を賭して貫き通した彼なりの「義」。
脱藩して新撰組で活躍するも、幕府のためにやすやすと命は投げ出さない。
故郷の家族を養うために生き抜きたい一心であったが、玉砕に近い形で散っていった男。
ともすると矛盾していそうな彼の行動であった。
「義」とはひと言では説明しがたいものだと思う。
でも彼の中では矛盾して見える中に、一貫してブレない芯があったのだろう。
遠く離れていても、しづ(真彩希帆)や嘉一郎(彩海せら)、みつ(彩みちる)そして見ることが叶わなかった次男にも気持ちで愛を注いだ。
命は潰えたけれども、貫一郎の思いは明日への希望に繋がるものであったと思う。
次男(名前は父に代わって見守る意味で同じく貫一郎)は大野次郎右門(彩風咲奈)の計らいで新潟の庄屋に預けられました。じろえ殿は立場上、貫一郎に切腹を命じなければならなかったけど、実は人情あるのね(泣)。
子の貫一郎はのちに稲の育成と品種改良に尽力し、多大な功績を残したのですね。
きっと父や母、家族、預けられ先、じろえ殿に感謝し、努力して日本の民百姓のために人生を捧げたのでしょう。
うう、なんとも健気な。素晴らしい。
それこそ父:貫一郎の義が見事に受け継がれたのではないか。
品種改良した「吉村早生」は冷害に強い品種。
やませという風が吹き、冷害が何年も続くような厳しい東北の地でも、米が収穫できるようになったのでしょう。
もともと稲は温暖な気候でよく育つ植物。品種改良を重ね続けたおかげで今日では新潟、東北、北海道など本当に美味しい米どころが増えました。
日本は昔から「豊葦原の瑞穂の国」の異名があります。
高天原と黄泉の国の間にある豊葦原(とよあしはら)に瑞穂(みずみずしい稲の穂)がある世界はなんと良い世界か。
みんなが食えるようにするということは、無益な争いを生み出さないことでもあります。
日本は古くから富本銭、和同開珎など貨幣が流通していたにも関わらず、江戸時代の終わりまでお侍さんの給料は基本的にお米でした。
なぜでしょうか?
これはお米をずっと持っていても虫が湧いて食べられなくなってしまうので、さらに部下たちにもお米でお支払いするためだとか。ケチでくれてやるのが嫌だからといって1人で膨大な米を抱えていても仕方がないですからね。皆がなるべく食いっぱぐれないようにする良いシステムだと思います。
稲は田んぼに水を張る水稲(すいとう)による栽培が一般的です。収穫が終われば水を抜いて冬場は乾いた状態になるので、田んぼに住む菌も入れ替わるのだそう。そうすることにより連作障害が起きにくくなるわけですね。
菌の存在がまだ発見されていなかった大昔からの素晴らしい先人の知恵、ありがたやです。
ということで本日も感謝してご飯を頂きましょう。
米農家さんありがとうございます。吉村貫一郎さんはじめ品種改良して尽力された方々にも感謝です。
肥料&農薬屋さん、流通、小売店の方々もありがとうございます。
ちなみに化学肥料や農薬がなかったらあっという間に穀物不足に陥り、世界は食料の奪い合いになります。多くの人が今の仕事をやめて農業や漁業に携わらなければ生きていけないでしょう。本当に。
オーガニックを否定するわけではありませんが、自然農法は趣味あるいは嗜好品として価値がある、オーガニックと謳うとイメージ的に付加価値が上がって経済効果があるもの、と私は捉えています。昔に戻したら世界各地で何年も壊滅的に不作、という事態が起きます。当然、大規模な飢餓に陥り争いが起きるでしょう。
貫一郎のや子の貫一郎の労苦を思えば、二度とそのような社会にしないことが後世に命を繋いでもらった者の務めかなと思います(農家じゃないので軽率に思っているだけ)。
逆に言えば品種改良プラス化学肥料や農薬の向上があったから、ここまで世界人口が増えたとも言えます。エネルギー革命など産業革命も大きいですが。また、日本が改良した小麦も貢献がかなり大きいです。(GHQに勝手に持っていかれたものだが)
なんでもかんでも「農薬のせい」にしておくと納得してしまいがちなのですが、日本における農薬は相当厳しい基準をクリアしたものであり、それだけが「農薬」を名乗ることができるのですね。
悪役にされがちだけど、農作物の生産に農薬や肥料も不可欠なのでちょっと触れてみました。
そうした中でさらに品質向上を目指して美味しいものを作っているのですね。
お米に話を戻せば、お米はやっぱりお米屋さんで買うのが最高でしょう。
暑くなってきましたのでお米の味が落ちやすくなります。
お米屋さんはプロですから常に適切な温度管理をしています。ホームセンターなどは安価ですが管理方法が不明ですので、美味しさを重視するならお米屋さんがよいと思います。
定番のこしひかりはもっちり美味しいです。にこまるというお米も美味しかったです。ご参考に。
静岡県民なので地元静岡産をご紹介してみます♡↓
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「西海250号」だから「にこまる」と命名されたにこまるくん。パッケージが可愛い。
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重いので配送は助かります。今の時期なるべくお店で買うのは避けたいですし。
ご飯を食べるとホッとします。なんて美味しいのでしょう。
ご飯はパンに比べて腹持ちが良いので、余分な間食を防ぐことができます。
これはパンに比べてデンプンの構造が複雑なので消化に時間が掛かるから、と聞いたことがあります。
それで腹持ちが良い、というわけですね。素晴らしい、お米よ。
アイラブお米。
今日も吉村貫一郎(のぞ様)を想いながらおにぎりをいただきます。
「耐えて耐えぬいて咲く花ほど美しい花はない
私の思いがどうか風に乗って届きますように。」(望海風斗)
貫一郎とはまったく違う環境ですが、組を背負っている望海さんも耐えている…うう、どうぞお元気でいてください。メッセージありがとうございます。
耐えて耐えぬいて咲いた花はさぞかし美しいことでしょう。
公園で子供達を遊ばせている間に望海さんの風を感じながら書かせて頂きました。(途中から)
では、またいつか~。
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